UX/UIデザイナーの将来性 — AIに奪われる業務・残る業務
最終更新: 2026/03/24
ユーザーインタフェースのアニメーション・状態遷移をAIで自動生成する効率化が進む一方で、ユーザーペルソナ分析に基づくUI/UX企画・ユーザビリティテスト・最終的なインタラクション設計はUX/UIデザイナーの専門的判断が不可欠です。大規模アプリケーション開発では、生成AIでのコンポーネント案自動生成とデザイナーによる最終調整を組み合わせ、開発期間を短縮しながら使い心地品質を維持する運用が標準化しています。
UX/UIデザイナーとは
デジタルサービス(Webサイトや電子機器での情報提供と操作)の開発等において、ユーザーに提案する魅力的な体験とより使いやすいインターフェースを設計し、デザインする。
この職種のAI浸透度は36%。 30件の業務のうち7件でAIが活用され、23件は人間が中心です。 対面対応などAIには代替できない要素も多く、 AIとの共存が鍵の職種です。
なるには
UX/UIデザイナーは新しい仕事であり、大学等での教育は確立されていない。現在、UX/UIデザイナーとして活躍している人は、グラフィックデザイナーとして画面設計をする中で、経験を積んでUX/UIデザイナーとなったり、システム開発に携わる中でUX/UIデザイナーとなったり、という人が多い。新興IT企業では新入社員に必要な知識とスキルを集中的に教育訓練し、UX/UIデザイナーとして養成している会社もある。 新しい仕事のため、20歳代から40歳代までの比較的若い層が多い。新しい仕事であり、中高年の決まったキャリア・ルートはないが、広告業界でのデザイナーと同じように、マネジメントや会社経営の側に移り会社の役職に就いても、現場でデザインの指揮をとるような人が多い。 デザインの基礎、情報設計の基礎等の知識が必要であり、ユーザーの側に立った設計をするため、人間中心の設計 や心理学の知識も必要となる。さらに、プログラミング、また、機材、通信等の知識が必要になる場合もある。 免許・資格に関しては、デザインのためのソフトウェアの資格があるが必須ではない。デザインの基礎、情報設計の基礎の上に、自分の仕事が実績となり、それによってより大きな仕事を任されたり、より良い仕事が得られる。それまでの仕事の実績が名刺代わりとなっている。 新しい技術、新しい機器が次々と生まれるため、それらに関心を持ち、必要に応じてそれらを取り入れ、使いこなしていくことが求められる。開発にあたっては多くの関係者との共同作業となることから、協調性、場合によってはリーダーシップが求められる。プレゼンテーション能力が求められる場面もある。また、サイトがより使われるようにという点からマーケティングの知識も必要となる。
AI時代に伸ばすべきポイント
- 製品ラベル・カートン・ダイレクトメール・テレビ向けの基本デザインやイラストを作成する。・マルチメディアキャンペーンの企画・制作に参加し、予算・スケジュール管理や制作調整・背景デザイン・進捗管理を担当するを極める — AIでは代替できない領域
- モデルを使用して完成シーケンス内のアニメーション挙動をシミュレーションするのAIツールを習得 — 効率化の武器に
AIはどこまで浸透しているか
UX/UIデザイナーの業務全体のうち、実際にAIが使われている割合です。
UX/UIデザイナーの業務の64%は、まだ人間が担っています。AIの影響を受けにくい職種です。
業務ごとのAI浸透度
UX/UIデザイナーの業務を、情報処理面でのAI浸透度で分類しました。身体作業や対面業務の実行は含みません。
AIが担う業務
人間が担っている業務
この分析の見方
各業務のAI浸透度はAnthropic Economic Indexの実測データに基づきます。
※ AI浸透度は業務の情報処理・判断面への浸透を測定しています。身体作業や対面対応など物理的な実行はAIでは代替できないため、浸透度が高くても人間の作業が不要になるわけではありません。
- AIが担う業務
- 情報処理面でAIが50%以上浸透している業務。ただし身体作業を伴う場合、実行は引き続き人間が担います。
- 人間が担っている業務
- AI浸透度が50%未満の業務。対面対応・信頼関係・判断力など人間ならではの強みが求められるか、AI技術がまだ追いついていない領域です。
カラーバーは業務ごとの「AIの使われ方」を示します:
- AI直接指示(赤系)
- AIに直接タスクを指示する自動化的な利用。この割合が高いほど、AIが主導的に業務を行っています。
- やり取り改善(青系)
- 人間とAIが対話しながら成果を改善していく協働型の利用。
- フィードバック(紫系)
- AIの出力に対して人間がフィードバックを返す利用パターン。
- 学習(緑系)
- AIを通じて知識やスキルを習得する目的の利用。
- 検証(黄系)
- AIの出力を人間が確認・検証する利用。
なぜAIが入り込めないのか
AIの浸透を阻む「人間の強み」
64%の業務がAIに浸透していない理由は、以下の人間ならではの要素です。
ある程度求められる対面でのやりとりが求められる仕事
この仕事では他者とのかかわり、対面での議論といった場面があり、AIだけでは対応が難しい領域です。
AIが追いつきつつある領域
ただし以下の領域は、今後のAI進化でギャップが縮まる可能性があります。
高い学歴が求められる傾向がある
業界で変わるAIの影響
同じUX/UIデザイナーでも、働く業界によってAIの影響度は異なります。デジタル化が進んだ業界ほど、AIとの接点が多くなります。
この分析の見方
- すでにAI化
- AIが直接代行している業務の割合。どの業界でも共通です。
- AI活用で伸びる
- AIツールを使いこなすことで生産性を上げられる領域。個人のスキルと業界のIT環境に左右されます。
- 組織のAI導入で恩恵
- 会社がAIシステムを導入することで、自然と恩恵を受けられる領域。
- 人間のみ
- 身体作業・対面・感情など、現在のAI技術では対応できない領域。
この職種の年収
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」に基づくUX/UIデザイナーの給与水準です。
業界で変わる年収
同じUX/UIデザイナーでも、働く業界によって年収は大きく異なります。
出典: 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(2023年)
求められるスキルと知識
UX/UIデザイナーに求められる主要スキルと専門知識です。スコアは5段階評価。
知識
働く環境と雇用形態
働く環境
雇用形態
近い職種のAI浸透度
UX/UIデザイナーとキャリアが近い職種を、AI浸透度の違いで比較できます。
UX/UIデザイナーの将来性とAIの影響
「UX/UIデザイナーはAIに代替されるのか?」という不安を持つ方に向けて、データに基づく分析をお届けします。
AI代替率: 36%
AI代替率は36%で一部の業務は自動化が進みますが、対面対応が求められる領域は引き続き人間が中心です。
AIが変える業務
モデルを使用して完成シーケンス内のアニメーション挙動をシミュレーションする、コンピュータソフトウェアを使用して新しい画像を生成する、独自の判断力と創造性を活かし、コンピュータを用いて高度なグラフィックスやアニメーションを制作するなどはAIの活用が進んでいます。これらの業務は効率化される一方、新たな役割が生まれます。
AI時代に求められるスキル
AIツールを活用しながら、人間にしかできない判断力やコミュニケーション力を磨くことが重要です。
よくある質問
UX/UIデザイナーはAIでなくなりますか?
UX/UIデザイナーがAIで完全になくなる可能性は低いです。AI代替率は36%で、23件の業務は引き続き人間が担います。ただしAI活用スキルが将来性を左右します。
UX/UIデザイナーはAIに代替される?
Figma plugin等の生成AIツールにより、ワイヤーフレーム作成・UIコンポーネント案の自動生成が可能になり、単純なレイアウト作業は削減されています。しかし、ユーザーニーズの調査・競合分析・ユーザビリティテスト・最終的なインタラクション設計はUX/UIデザイナーの思考プロセスが不可欠であり、むしろこの高度な判断に充てる時間が増加し、職人的スキルの価値が向上しています。
UX/UIデザイナーでAIはどう活用される?
業種により異なりますが、AI総合活用度は71%です。すでにAI化されている部分が36%、AI活用で伸ばせる部分が19%、組織のAI導入で恩恵を受ける部分が15%です。
UX/UIデザイナーの将来性は?
プロダクト開発においてAIツール活用でプロトタイピング速度が3-5倍に高速化するため、ユーザーリサーチ・A/Bテスト・反復設計のサイクルが加速しています。市場ニーズへの素早い対応ができるUX/UIデザイナーの需要は堅調であり、特にデータ分析・ユーザー行動測定を組み込んだデザイン評価スキルを持つデザイナーは単価上昇傾向です。
AI時代にUX/UIデザイナーに必要なスキルは?
Figma・Sketch・Adobe XDといったプロトタイピングツールと、生成AIプラグインを統合運用する実務スキルが基本要件になりました。同時に、ユーザーリサーチ・定量的評価・アクセシビリティ基準といった多分野の知識、および開発・マーケティング・経営層との協働能力が、キャリアを積み重ねる上で必須要件として重要性を増しています。
UX/UIデザイナーで生成AIをどう活用できる?
UX/UIデザイナーでは7件の業務でAIが活用されています。主な活用領域はモデルを使用して完成シーケンス内のアニメーション挙動をシミュレーションする、コンピュータソフトウェアを使用して新しい画像を生成する、独自の判断力と創造性を活かし、コンピュータを用いて高度なグラフィックスやアニメーションを制作するなどです。
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最終更新: 2026/03/24
AI浸透度はAnthropicのAnthropic Economic Index (AEI)の観測値(CC-BY)に基づく。業種別分析は独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成「職業情報データベース」のデータを加工して算出。JILPTおよびAnthropicの見解ではありません。分析方法の詳細