ソフトウェア開発(スマホアプリ)の将来性 — AIに奪われる業務・残る業務
最終更新: 2026/03/24
スマートフォンアプリ開発は、UI検証やAPIコール部分の実装といった定型的なコード作成がAIに高速化される領域です。一方、ユーザー体験設計やアプリ間の連携仕様、パフォーマンスチューニングといった判断が必要な領域では、開発者の直感と経験がより重視されるようになります。
ソフトウェア開発(スマホアプリ)とは
スマートフォンで利用するアプリをチームで開発する。
この職種のAI浸透度は75%。 17件の業務のうち10件でAIが活用され、7件は人間が中心です。 対面対応などAIには代替できない要素も多く、 AIを使いこなす側に回れるかが勝負の職種です。
なるには
入職にあたって特に学歴や資格は必要とされず、専攻も特に問われない。学校卒業後、就職する場合もあるが、他業種からの20~30代で中途採用されることも多い。大学等の授業とは別に学生時代に自分で開発を行う等、技術のある学生もいる。 スマートフォンのOSであるAndroidかiOSに対応した開発環境、また、開発のためのプログラミング言語Swift、Kotlin、そして、フレームワーク/などが使えるスキルが求められる。スマートフォンがEC、キャッシュレス決済、また、家電や車と連携するようになりセキュリティ対策が重要になり、この知識も求められる。 関連する技術、関連する情報は変化が激しいため、研究会や交流会に参加したり、ネットで講演会を視聴したり、SNS等でも最新の情報を収集する必要がある。コロナ禍でリモートでの開催が広がったが、直接会いデモを見せたり、名刺交換等のため、対面での集まりが増えている。 周辺技術も含め、関連する資格を取得する者もいる。実績を積みプロダクトマネジメントの仕事をするようになったり、フリーランスになる人もいる。 UI (User Interface)の設計ではデザインセンスや色彩感覚が求められるが、これはWebデザイナー、UX/UIデザイナーが担当することが多い。利用者のニーズ、シーズを的確にとらえる力も必要である。マーケティングの知識や市場のトレンドを理解し、それを企画書に反映させる力も問われるが、これはプロダクトマネジャが行うことも多い。 簡単な開発であれば誰でも使えるような開発環境も広がっており、アイディアや独創性が求められるようになっている。
AI時代に伸ばすべきポイント
- 管理職・技術者と協議し、プログラムの意図を明確化し問題を特定して改善を提案する・プログラムやソフトウェアの試験実行を行い期待どおりの結果が得られるか確認するを極める — AIでは代替できない領域
- ネットワークやワークステーション、CPU、周辺機器がプログラムの命令に正しく応答しているか調査するのAIツールを習得 — 効率化の武器に
- 読解力・傾聴力の重要性が今後さらに高まる
AIはどこまで浸透しているか
ソフトウェア開発(スマホアプリ)の業務全体のうち、実際にAIが使われている割合です。
業務の大半(75%)でAIが活用されています。ただし25%の業務は、依然として人間が担っています。
業務ごとのAI浸透度
ソフトウェア開発(スマホアプリ)の業務を、情報処理面でのAI浸透度で分類しました。身体作業や対面業務の実行は含みません。
AIが担う業務
人間が担っている業務
この分析の見方
各業務のAI浸透度はAnthropic Economic Indexの実測データに基づきます。
※ AI浸透度は業務の情報処理・判断面への浸透を測定しています。身体作業や対面対応など物理的な実行はAIでは代替できないため、浸透度が高くても人間の作業が不要になるわけではありません。
- AIが担う業務
- 情報処理面でAIが50%以上浸透している業務。ただし身体作業を伴う場合、実行は引き続き人間が担います。
- 人間が担っている業務
- AI浸透度が50%未満の業務。対面対応・信頼関係・判断力など人間ならではの強みが求められるか、AI技術がまだ追いついていない領域です。
カラーバーは業務ごとの「AIの使われ方」を示します:
- AI直接指示(赤系)
- AIに直接タスクを指示する自動化的な利用。この割合が高いほど、AIが主導的に業務を行っています。
- やり取り改善(青系)
- 人間とAIが対話しながら成果を改善していく協働型の利用。
- フィードバック(紫系)
- AIの出力に対して人間がフィードバックを返す利用パターン。
- 学習(緑系)
- AIを通じて知識やスキルを習得する目的の利用。
- 検証(黄系)
- AIの出力を人間が確認・検証する利用。
なぜAIが入り込めないのか
AIの浸透を阻む「人間の強み」
25%の業務がAIに浸透していない理由は、以下の人間ならではの要素です。
ある程度求められる対面でのやりとりが求められる仕事
この仕事では他者とのかかわり、対面での議論といった場面があり、AIだけでは対応が難しい領域です。
求められる力: 傾聴力、説明力
この仕事の原動力: 周囲や組織の支援
ある程度求められる責任を伴う判断が求められる
この仕事では意思決定の自由、結果・成果への責任、意思決定と問題解決を行うといった場面があり、AIだけでは対応が難しい領域です。
求められる力: 合理的な意思決定
具体的な業務: 「開発のための情報共有、進捗管理をコラボレーションツールで行う。」「開発チームの調整や、メンバーの管理をする。」
AIが追いつきつつある領域
ただし以下の領域は、今後のAI進化でギャップが縮まる可能性があります。
正解のない状況での判断力が特に求められる
この仕事では優先順位や目標の自己設定、意思決定の自由、意思決定と問題解決を行うといった場面があり、AIだけでは対応が難しい領域です。
具体的な業務: 「開発の企画をチームで検討する。」「開発環境を検討する。」「開発環境を開発チームで検討する。」
創造性やオリジナリティが求められる
求められる力: 独創性
この仕事の原動力: 自律性、達成感
具体的な業務: 「ニーズやシーズ、アプリのトレンドからアプリの企画をチームで考える。」「開発の企画をチームで検討する。」「企画を企画書/提案書としてまとめる。」
高い学歴が求められる傾向がある
業界で変わるAIの影響
同じソフトウェア開発(スマホアプリ)でも、働く業界によってAIの影響度は異なります。
この分析の見方
- すでにAI化
- AIが直接代行している業務の割合。どの業界でも共通です。
- AI活用で伸びる
- AIツールを使いこなすことで生産性を上げられる領域。個人のスキルと業界のIT環境に左右されます。
- 組織のAI導入で恩恵
- 会社がAIシステムを導入することで、自然と恩恵を受けられる領域。
- 人間のみ
- 身体作業・対面・感情など、現在のAI技術では対応できない領域。
この職種の年収
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」に基づくソフトウェア開発(スマホアプリ)の給与水準です。
業界で変わる年収
同じソフトウェア開発(スマホアプリ)でも、働く業界によって年収は大きく異なります。
出典: 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(2023年)
この職種に向いている人
ホランドの職業興味理論(RIASEC)に基づく適性タイプです。
物事の仕組みを調べ、データを分析するのが好きなタイプが向いています。
求められるスキルと知識
ソフトウェア開発(スマホアプリ)に求められる主要スキルと専門知識です。スコアは5段階評価。
スキル
知識
働く環境と雇用形態
働く環境
雇用形態
近い職種のAI浸透度
ソフトウェア開発(スマホアプリ)とキャリアが近い職種を、AI浸透度の違いで比較できます。
ソフトウェア開発(スマホアプリ)の将来性とAIの影響
「ソフトウェア開発(スマホアプリ)はAIに代替されるのか?」という不安を持つ方に向けて、データに基づく分析をお届けします。
AI代替率: 75%
業務の半数以上がAI化の可能性がありますが、管理職・技術者と協議し、プログラムの意図を明確化し問題を特定して改善を提案するやプログラムやソフトウェアの試験実行を行い期待どおりの結果が得られるか確認するなど人間が担い続ける業務も残ります。AIを使いこなす側に回れるかが将来性の分かれ目です。
AIが変える業務
ネットワークやワークステーション、CPU、周辺機器がプログラムの命令に正しく応答しているか調査する、システムプログラマとしてシステムソフトウェアの保守・管理のための分析とプログラミングを行う、既存プログラムの修正・修復・拡張を実施または指示し、運用効率向上や新要件への対応を図るなどはAIの活用が進んでいます。これらの業務は効率化される一方、新たな役割が生まれます。
AI時代に求められるスキル
読解力・傾聴力・プログラミングといったスキルの重要性が高まっています。AIを補完する人間の強みを伸ばすことがキャリアの鍵になります。
よくある質問
ソフトウェア開発(スマホアプリ)はAIでなくなりますか?
ソフトウェア開発(スマホアプリ)のAI代替率は75%と高めですが、すべての業務がなくなるわけではありません。対面対応など人間にしかできない要素があり、AIを活用しながら働く形へ変化していく可能性が高いです。
ソフトウェア開発(スマホアプリ)はAIに代替される?
定型的なUI部品の実装やAPIコールのボイラープレートコードはAIが生成できます。しかしアプリの応答速度が悪い時の原因特定、複数プラットフォーム間でのバグ対応、新機能とのUIの統合といった判断力は、今のAIには困難な領域です。
ソフトウェア開発(スマホアプリ)でAIはどう活用される?
業種により異なりますが、AI総合活用度は91%です。すでにAI化されている部分が75%、AI活用で伸ばせる部分が11%、組織のAI導入で恩恵を受ける部分が6%です。
ソフトウェア開発(スマホアプリ)の将来性は?
ユーザーニーズを読み取り『このアプリに必要なUI/UXは何か』を設計できる人材の価値は高まります。AIは実装を支援するツールになる一方で、アプリのコンセプト立案やビジネス仕様の落とし込みは人間の判断に依存するようになるでしょう。
AI時代にソフトウェア開発(スマホアプリ)に必要なスキルは?
AIの自動生成コードを読み、修正・改善できる『コード読解力』と、複数案の中から最適なUI/UX設計を判断できる『ユーザー視点』です。同時にAIの限界を理解し、手動対応が必要な場面を見抜く力も鍵になります。
ソフトウェア開発(スマホアプリ)で生成AIをどう活用できる?
ソフトウェア開発(スマホアプリ)では10件の業務でAIが活用されています。主な活用領域はネットワークやワークステーション、CPU、周辺機器がプログラムの命令に正しく応答しているか調査する、システムプログラマとしてシステムソフトウェアの保守・管理のための分析とプログラミングを行う、既存プログラムの修正・修復・拡張を実施または指示し、運用効率向上や新要件への対応を図るなどです。
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最終更新: 2026/03/24
AI浸透度はAnthropicのAnthropic Economic Index (AEI)の観測値(CC-BY)に基づく。業種別分析は独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成「職業情報データベース」のデータを加工して算出。JILPTおよびAnthropicの見解ではありません。分析方法の詳細