施設警備員の将来性 — AIに奪われる業務・残る業務

最終更新: 2026/03/24

0% AI浸透度(AI代替率)

施設警備員は、カメラ映像の異常検知から緊急事態の実地確認、侵入者との対応まで、現場のただならぬ雰囲気を人間にしかできない感覚で捉えます。防犯システムのアラートに応答し、従業員や来訪者の顔と行動パターンを認識して、セキュリティを支える判断を毎日積み重ねています。

施設警備員の要点 2026/03/24 更新
AI浸透度(AI代替率) 0%
人間中心のタスク 14件
AIに代替困難な要素 対面対応
平均年収 378万円
求められるスキル 傾聴力・説明力・読解力
就業者数 約5万人

施設警備員とは

警備会社に雇用され、顧客の事務所や工場、商業施設などに常駐等又は巡回により、事故や火災、不法侵入などの、防止、早期発見、事故の対応を行う。

この職種のAI浸透度は0%。 14件の業務のうち0件でAIが活用され、14件は人間が中心です。 対面対応などAIには代替できない要素も多く、 将来性の高い職種です。

なるには

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、警備業法によって、18歳未満の未成年者、破産宣告を受けている人、刑務所から出所して5年未満の者、暴力団員、アルコールや覚醒剤などの中毒者などは就くことができない。 新卒で入職するには、警備会社に入社して、施設警備担当として配属(若しくは他部門に配属後異動)される経路が一般的である。 入職後は、警備業法で定める20時間以上の新任教育を受けたあと、警備員登録を経て、各社が実施している業務別教育、OJT、Off-JT(職場外研修)を経て警備員として勤務することになる。関係法令に関する知識の習得の他、護身用具を使った身の守り方、火災発生に備えた消火器の使用方法、心肺蘇生法を含む応急救護等の実践的な技能に係る訓練も受ける。 なお、現任者については半年ごとに8時間以上の現任教育を受け、勤務に就くことが警備業法で義務づけられている。 警備会社では、ジョブローテーションにより幅広い経験を積ませて、幹部候補生として育てる傾向が強くなっている。しかし、警備業界でも人手不足状態が続いており、中途採用の求人も多い。別業界から転職した未経験者は、新卒入職者と同じく新任教育などの研修を受けた後、現場に配属される。 警備員の仕事に関連する資格には、都道府県公安委員会の「警備員指導教育責任者」、「施設警備業務検定」などの公的資格のほか、全国警備業協会が定める「セキュリティプランナー」などの民間資格がある。現場で経験を積みながら、こうした資格を取得して専門性を高めていくことが、キャリアアップにつながる職業である。 警備員の適性としては、法令等を遵守するコンプライアンス精神と、人の生命や財産を守るという責任感、また、迅速かつ的確な判断力、行動力が求められる。

AI時代に伸ばすべきポイント

  • 建物の出入口のドアや門を施錠し安全を確保する・警報に対応し、異常事態を調査するを極める — AIでは代替できない領域
  • 傾聴力・説明力の重要性が今後さらに高まる

業務ごとのAI浸透度

施設警備員の業務を、情報処理面でのAI浸透度で分類しました。身体作業や対面業務の実行は含みません。

0
AIが担う業務
14
人間が担う業務

人間が担っている業務 浸透度 50%未満

建物の出入口のドアや門を施錠し安全を確保する
警報に対応し、異常事態を調査する
従業員や来訪者の入退場を監視・許可し、盗難防止と施設の安全を確保する
日常業務や設備損傷・盗難・不審者・異常事態などの報告書を作成する
工場や商業施設を巡回し、不法侵入の防止・検知およびドアや窓の施錠を確認する
火災や不審者の発見など緊急時に警察・消防に通報する
応急処置の実施や救急隊への連絡により医療緊急事態に対応する
来場者や従業員の間を巡回し、秩序維持と財産保護を行う
規則違反者に警告し、必要に応じて実力で拘束または退去させる
営業時間外や交換台閉鎖時に電話応答し、伝言・質問対応・情報提供を行う
検知機器を操作して人物検査を行い制限区域への禁止物品の持込みを防止する 補助
セキュリティシステムや機器を点検・調整し、正常稼働と改ざんの有無を確認する 補助
指定場所への送迎や身辺警護のため車両を運転・同行する 補助
空調・暖房・ボイラーなどビル設備の制御を監視・調整する 補助
この分析の見方

各業務のAI浸透度はAnthropic Economic Indexの実測データに基づきます。

※ AI浸透度は業務の情報処理・判断面への浸透を測定しています。身体作業や対面対応など物理的な実行はAIでは代替できないため、浸透度が高くても人間の作業が不要になるわけではありません。

AIが担う業務
情報処理面でAIが50%以上浸透している業務。ただし身体作業を伴う場合、実行は引き続き人間が担います。
人間が担っている業務
AI浸透度が50%未満の業務。対面対応・信頼関係・判断力など人間ならではの強みが求められるか、AI技術がまだ追いついていない領域です。

カラーバーは業務ごとの「AIの使われ方」を示します:

AI直接指示(赤系)
AIに直接タスクを指示する自動化的な利用。この割合が高いほど、AIが主導的に業務を行っています。
やり取り改善(青系)
人間とAIが対話しながら成果を改善していく協働型の利用。
フィードバック(紫系)
AIの出力に対して人間がフィードバックを返す利用パターン。
学習(緑系)
AIを通じて知識やスキルを習得する目的の利用。
検証(黄系)
AIの出力を人間が確認・検証する利用。

なぜAIが入り込めないのか

🧑 AIの浸透を阻む「人間の強み」

100%の業務がAIに浸透していない理由は、以下の人間ならではの要素です。

AIにできない 対面対応

ある程度求められる対面でのやりとりが求められる仕事

この仕事では他者とのかかわりといった場面があり、AIだけでは対応が難しい領域です。

求められる力: 傾聴力

具体的な業務: 「新規の来訪者に、立ち入り、持ち込み、撮影等の制限や、退出時刻等についての説明を行う。」「出火やガス漏れ等の非常事態発生時には、初期消火や避難誘導等の対応を行う。」「何らかの非常事態が起きた場合、対応完了後に、発生状況や対応内容等について報告書(レポート)を作成する。」

AIが追いつきつつある領域

ただし以下の領域は、今後のAI進化でギャップが縮まる可能性があります。

変化の兆し 関連資格・学歴

警備員検定試験(1級)、警備員検定試験(2級)、施設警備業務検定1級などの関連資格があると有利

業界で変わるAIの影響

同じ施設警備員でも、働く業界によってAIの影響度は異なります。デジタル化が進んだ業界ほど、AIとの接点が多くなります。

建設業
AI化 0% 潜在 +26%
小売業
AI化 0% 潜在 +26%
不動産業
AI化 0% 潜在 +26%
サービス業(その他)
AI化 0% 潜在 +26%
運輸・物流業
AI化 0% 潜在 +14%
すでにAI化 AI活用で伸びる 組織のAI導入で恩恵 人間のみ
この分析の見方
すでにAI化
AIが直接代行している業務の割合。どの業界でも共通です。
AI活用で伸びる
AIツールを使いこなすことで生産性を上げられる領域。個人のスキルと業界のIT環境に左右されます。
組織のAI導入で恩恵
会社がAIシステムを導入することで、自然と恩恵を受けられる領域。
人間のみ
身体作業・対面・感情など、現在のAI技術では対応できない領域。

この職種の年収

厚生労働省「賃金構造基本統計調査」に基づく施設警備員の給与水準です。

平均年収 378万円
月給 279.8千円
賞与 420.4千円
平均年齢 50.6歳
勤続年数 10.5年

業界で変わる年収

同じ施設警備員でも、働く業界によって年収は大きく異なります。

製造業 497万円
学術研究,専門・技術サービス業 452万円
運輸業,郵便業 445万円
建設業 438万円
電気・ガス・熱供給・水道業 438万円
卸売業,小売業 414万円
不動産業,物品賃貸業 389万円
金融業,保険業 368万円

出典: 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(2023年)

この職種に向いている人

ホランドの職業興味理論(RIASEC)に基づく適性タイプです。

S 社会的
3.3
C 慣習的
3.3
R 現実的
3.0
E 企業的
2.6
I 研究的
2.6
A 芸術的
2.3

人と関わり、助け、教えることが好きなタイプが向いています。

求められるスキルと知識

施設警備員に求められる主要スキルと専門知識です。スコアは5段階評価。

スキル

1
傾聴力 3.1
2
説明力 2.6
3
読解力 2.5
4
文章力 2.5
5
対人援助サービス 2.5

知識

1
公衆安全・危機管理 1.7
2
顧客サービス・対人サービス 1.5
3
日本語の語彙・文法 1.0
4
法律学、政治学 1.0
5
コミュニケーションとメディア 1.0

働く環境と雇用形態

働く環境

競争水準 全く 競争的 ではない 74%
他者とのかかわり ほぼ毎日 72%
規則的(ルーチンやスケジュールが決まっている) 規則的(ルーチンやスケジュールが決まっている) 67%
機械やコンピュータによる仕事の自動化 全く自動化されていない 67%
空調のきいた屋内作業 ほぼ毎日 65%
電話での会話 ほぼ毎日 52%
屋外作業 ほぼ毎日 48%
立ち作業 就業時間の半分未満 48%

雇用形態

正規の職員、従業員
60.9%
契約社員、期間従業員
34.8%
パートタイマー
17.4%
アルバイト(学生以外)
13.0%
派遣社員
8.7%
アルバイト(学生)
4.3%
自営、フリーランス
2.2%

必要な学歴・資格

AIでは代替できない専門性の証明。資格保持はAI時代の差別化要因になります。

関連資格

  • 警備員検定試験(1級)
  • 警備員検定試験(2級)
  • 施設警備業務検定1級
  • 施設警備業務検定2級

近い職種のAI浸透度

施設警備員とキャリアが近い職種を、AI浸透度の違いで比較できます。

施設警備員の将来性とAIの影響

「施設警備員はAIに代替されるのか?」という不安を持つ方に向けて、データに基づく分析をお届けします。

AI代替率: 0%

AI代替率は0%と低く、将来性のある職種です。対面対応など、AIには難しい要素が業務の中心にあります。

AIが変える業務

現時点でAIに代替される業務はありません。人間の判断や対面対応が中心の職種です。

AI時代に求められるスキル

傾聴力・説明力・読解力といったスキルの重要性が高まっています。AIを補完する人間の強みを伸ばすことがキャリアの鍵になります。

よくある質問

施設警備員はAIでなくなりますか?

施設警備員はAIでなくなる可能性が低い職種です。AI代替率はわずか0%で、対面対応など人間の強みが活きる仕事です。

施設警備員はAIに代替される?

施設警備員がAIに代替されることはありません。防犯カメラが不正侵入を検知しても、実地で状況を確認し、必要に応じて緊急対応する判断は人間にしかできないからです。特に突発的な状況での危機管理能力は、経験と咄嗟の判断に依存しています。

施設警備員でAIはどう活用される?

業種により異なりますが、AI総合活用度は26%です。すでにAI化されている部分が0%、AI活用で伸ばせる部分が15%、組織のAI導入で恩恵を受ける部分が11%です。

施設警備員の将来性は?

施設警備員の将来性は堅調です。企業のセキュリティ意識が高まり、単なる「見張り役」から「リスク管理専門家」への評価が広がっているためです。研修を受けて資格を取得すれば、警備業界での昇進や他業界への転職も可能になります。

AI時代に施設警備員に必要なスキルは?

施設警備員には、基本的な警備知識に加えて、防犯システムやアクセス制御装置の操作方法、さらには緊急時の対応マニュアルの理解が必須です。コミュニケーション能力も重要で、従業員や来訪者との信頼関係構築が業務を円滑にします。

施設警備員で生成AIをどう活用できる?

現時点では施設警備員の業務へのAI浸透は限定的ですが、今後の技術進歩により活用の幅が広がる可能性があります。

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最終更新: 2026/03/24

AI浸透度はAnthropicのAnthropic Economic Index (AEI)の観測値(CC-BY)に基づく。業種別分析は独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成「職業情報データベース」のデータを加工して算出。JILPTおよびAnthropicの見解ではありません。分析方法の詳細

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