ヘルプデスク(IT)のAI浸透度

36% AI浸透度

ヘルプデスク(IT)のAI浸透度は36%。AIが得意な領域と、人間にしかできない領域がはっきり分かれています。

AIはどこまで浸透しているか

ヘルプデスク(IT)の業務全体のうち、実際にAIが使われている割合です。

AI 36%
人間 64%

ヘルプデスク(IT)の業務の64%は、まだ人間が担っています。AIの影響を受けにくい職種です。

業務ごとのAI浸透度

ヘルプデスク(IT)の業務を、情報処理面でのAI浸透度で分類しました。身体作業や対面業務の実行は含みません。

13
AIが担う業務
29
人間が担う業務

AIが担う業務 浸透度 50%以上

100% ヘルプデスクへの問い合わせ内容と対応結果を記録する
98% コマンドを入力しシステムの動作確認とエラー検出を行う
人間主導
97% コンピュータネットワークのセキュリティ侵害や未遂を分析・報告する
AI+人間
97% 技術マニュアルの参照・ユーザーとの協議・コンピュータ診断により問題を調査・解決し技術支援を行う
人間主導
97% グループや個人のセキュリティ設定・アクセス権限を構成する
AI+人間
93% ネットワークデータを分析し、使用状況やディスク容量、サーバー機能を把握する
AI主導
93% ソフトウェアやハードウェアに関するユーザーの問い合わせに対応し問題を解決する
AI+人間
90% 市販プログラムを社内ニーズに合わせて修正・カスタマイズする 補助
AI+人間
90% ユーザーのネットワークや接続の問題を診断・解決する
人間主導
79% ネットワークやセキュリティ要件を満たすハードウェア・ソフトウェア製品を調査する
AI+人間
77% ソフトウェアやハードウェアを評価し改善やアップグレードを提案する
AI+人間
76% 研修教材・手順書を作成し、ハードウェア・ソフトウェアの使用方法を指導する
AI+人間
76% ユーザー向けの取扱説明書・手順書・マニュアルを作成・改訂する
AI主導

人間が担っている業務 浸透度 50%未満

ネットワークデータをバックアップする
診断テストソフトウェアや機器を使用してネットワーク障害の原因を特定する
ネットワークサポート業務の内容を記録する
WAN・LANルーターおよび関連機器を設定する
セキュリティソフトやファイアウォール等のネットワークソフトウェアを導入する
ネットワークや接続に関する電話サポートを行う
LAN・WANの性能データを評価し、可用性・速度の確保や障害対応を行う
ネットワーク機器やコンポーネントの定期保守・標準修理を実施する
LAN・WAN・ルーター・スイッチ等のネットワーク機器の導入・テスト用パラメータを設定する
既存ネットワークとの統合を確保しつつ新規ハードウェアやソフトウェアを導入する
標準的な診断機器と手順でコンピュータのソフトウェアやハードウェアをテストする
光ファイバーケーブルを含むネットワークケーブルの敷設・修理を行う
業界サイトや刊行物でパッチ・リリース・ウイルス情報を監視する
ネットワーク設置や既存設備の変更に関する技術文書を作成・更新する
ネットワークアプリケーションソフトウェアや関連システムの手順についてユーザーを指導する
修理済み製品の正常動作を確認する
無線ネットワーク機器の導入・設定を行う
ネットワークの活動ログを管理する
月次のネットワークレポートを作成する
コンピュータシステムの日常的な稼働状況を監視する
ケーブル・OS・ソフトウェアを適切にインストールし、従業員用機器を設定する
重大なハードウェア・ソフトウェア障害や不良品をベンダーや技術者に引き継ぐ
日次のデータ通信処理・障害対応・設置作業の記録を管理する
設計・設置仕様に従い、ハードウェア・ソフトウェア・周辺機器の導入・軽微な修理を行う
スタッフ・ユーザー・経営層と協議し、新システムや改修の要件を策定する
機器を点検し注文書を確認して、利用者への納品準備を行う 補助
ワークフロー分析・スペース設計・コスト比較分析を含むオフィス自動化のフィージビリティスタディを行う 補助
業界誌や技術マニュアルを読み、研修に参加してハードウェア・ソフトウェアの知識を維持する 補助
データ通信機器・ソフトウェアの設置・監視・問題解決に従事する作業者を雇用・監督・指揮する 補助
AIの使われ方: AI直接指示 やり取り改善 フィードバック 学習 検証
この分析の見方

各業務のAI浸透度はAnthropic Economic Indexの実測データに基づきます。

※ AI浸透度は業務の情報処理・判断面への浸透を測定しています。身体作業や対面対応など物理的な実行はAIでは代替できないため、浸透度が高くても人間の作業が不要になるわけではありません。

AIが担う業務
情報処理面でAIが50%以上浸透している業務。ただし身体作業を伴う場合、実行は引き続き人間が担います。
人間が担っている業務
AI浸透度が50%未満の業務。対面対応・信頼関係・判断力など人間ならではの強みが求められるか、AI技術がまだ追いついていない領域です。

カラーバーは業務ごとの「AIの使われ方」を示します:

AI直接指示(赤系)
AIに直接タスクを指示する自動化的な利用。この割合が高いほど、AIが主導的に業務を行っています。
やり取り改善(青系)
人間とAIが対話しながら成果を改善していく協働型の利用。
フィードバック(紫系)
AIの出力に対して人間がフィードバックを返す利用パターン。
学習(緑系)
AIを通じて知識やスキルを習得する目的の利用。
検証(黄系)
AIの出力を人間が確認・検証する利用。

なぜAIが入り込めないのか

🧑 AIの浸透を阻む「人間の強み」

64%の業務がAIに浸透していない理由は、以下の人間ならではの要素です。

AIにできない 対面対応

ある程度求められる対面でのやりとりが求められる仕事

この仕事では他者とのかかわりといった場面があり、AIだけでは対応が難しい領域です。

求められる力: 傾聴力、説明力

この仕事の原動力: 周囲や組織の支援

具体的な業務: 「前日に生じた課題・問題について解決策を相談する。」「電話・メールでの問合せに対応する。」「エスカレーション対応(専門担当に連絡)する。」

AIにできない 必須資格・免許

基本情報技術者、ITパスポート、情報処理安全確保支援士など、法令で定められた資格・免許が必要

AIは補助まで 責任判断

ある程度求められる責任を伴う判断が求められる

この仕事では意思決定の自由、意思決定と問題解決を行うといった場面があり、AIだけでは対応が難しい領域です。

具体的な業務: 「インシデントへの対応を管理し、必要な指示を出す。」「サーバーの監視(ウイルスソフトの運用・管理)をする。」「社内システムの保守・管理・運用をする。」

AIが追いつきつつある領域

ただし以下の領域は、今後のAI進化でギャップが縮まる可能性があります。

変化の兆し 曖昧な判断

正解のない状況での判断力が求められる

この仕事では優先順位や目標の自己設定、意思決定の自由、意思決定と問題解決を行うといった場面があり、AIだけでは対応が難しい領域です。

業界で変わるAIの影響

同じヘルプデスク(IT)でも、働く業界によってAIの影響度は異なります。デジタル化が進んだ業界ほど、AIとの接点が多くなります。

情報通信業
AI化 36% 潜在 +42%
金融・保険業
AI化 36% 潜在 +42%
製造業
AI化 36% 潜在 +31%
すでにAI化 AI活用で伸びる 組織のAI導入で恩恵 人間のみ
この分析の見方
すでにAI化
AIが直接代行している業務の割合。どの業界でも共通です。
AI活用で伸びる
AIツールを使いこなすことで生産性を上げられる領域。個人のスキルと業界のIT環境に左右されます。
組織のAI導入で恩恵
会社がAIシステムを導入することで、自然と恩恵を受けられる領域。
人間のみ
身体作業・対面・感情など、現在のAI技術では対応できない領域。

必要な学歴・資格

AIでは代替できない専門性の証明。資格保持はAI時代の差別化要因になります。

関連資格

  • 基本情報技術者
  • ITパスポート
  • 情報処理安全確保支援士
  • その他の情報処理技術関係資格
  • MOS Excelエキスパート
  • MOS Excelスペシャリスト
  • MOS Wordエキスパート
  • MOS Wordスペシャリスト
  • MOS PowerPoint
  • MOS Access
  • MOS Outlook

近い職種のAI浸透度

ヘルプデスク(IT)とキャリアが近い職種を、AI浸透度の違いで比較できます。

よくある質問

ヘルプデスク(IT)はAIに代替される?

ヘルプデスク(IT)のAI浸透度は36%です。対面対応・必須資格・免許など、人間にしかできない要素が2件あり、完全なAI代替は困難です。

ヘルプデスク(IT)でAIはどう活用される?

業種により異なりますが、AI総合活用度は78%です。すでにAI化されている部分が36%、AI活用で伸ばせる部分が27%、組織のAI導入で恩恵を受ける部分が15%です。

ヘルプデスク(IT)の将来性は?

ヘルプデスク(IT)には対面対応・必須資格・免許など人間にしかできない要素があり、完全なAI代替は困難です。ただし業界によってAIの影響度は異なります。

ヘルプデスク(IT)はAI時代に転職すべき?

ヘルプデスク(IT)のAI浸透度は36%で、人間の強みが活きる領域が多い職種です。対面対応・必須資格・免許など、AIでは代替が難しい要素があります。

ヘルプデスク(IT)で生成AIをどう活用できる?

ヘルプデスク(IT)では13件の業務でAIが活用されています。主な活用領域はヘルプデスクへの問い合わせ内容と対応結果を記録する、コマンドを入力しシステムの動作確認とエラー検出を行う、コンピュータネットワークのセキュリティ侵害や未遂を分析・報告するなどです。

AI浸透度はAnthropicのAnthropic Economic Index (AEI)の観測値(CC-BY)に基づく。業種別分析は独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成「職業情報データベース」のデータを加工して算出。JILPTおよびAnthropicの見解ではありません。分析方法の詳細